我らの誇り!
朝夕めっきりと涼しくなりましたが、皆さん、そしてワンちゃん達も
夏の暑さから解放され、ますますお元気でお過ごしの事と存じます。
今回はとても素敵なレポートを皆様にお届けさせて頂きます。
京都ラブラドールレトリバークラブの会員さんである、大槻さんの愛犬サラちゃんが
このほど海を渡って、英国にショードックとして進出したのです!
このレポートは、そんなサラちゃんの物語です。
サラちゃんのお母さんは、一世を風靡したあの「INT.CH.LABWELL’S MAPLE BEAR」
数年前には、メープルの祝賀会を催した事を思い出される方もいらっしゃると思います。
サラちゃんは、そのメープルの期待の子犬として、2003年8月28日にプチさんで
誕生しました。
皆が大いに期待した待望の子犬たち・・・
すくすくと大きくなったサラちゃんは、オーナーである大槻さんと出会う事になります。
大槻さんは、以前より大の犬好き。
一昔前はシェパードを飼っておられました。
その後5年くらい前に、長谷川さんから黒ラブのエリーを譲り受けられショーイングを
再開されたそうです。
5年前と言えば、ラブラドールの激戦期・・・
一度ショーの楽しさを知ると、目も肥えて来るのが当然の道ですね。
そこでプチさんで元気に育っていたサラちゃんと、運命的な出会いをされました。
この夏に掲載したファミリーレポートでもご紹介致しましたが、プチさんでガラス越しに
サラちゃんを見た奥様が一言・・・「この子、うちに来るって言うてる・・」と
仰ったそうです。
その一言がきっかけで、サラちゃんは大槻さんの大切な家族の一員となりました。
こたつで一休みです。
大槻ファミリーの
一員になったサラちゃん。
いたずら盛り?
遊び疲れて一眠り
元気いっぱいのサラちゃんとの毎日が始まったわけですが、先日お話を聞いていても
大変努力家のオーナーさんです。
去年の近畿インターで英国のジャッジから、コメントとして足の角度が浅い・・と
言われ、その後は強制の為にせっせと運動をされたそうです。
先住のエリーちゃん達と水遊び。
太陽が眩しくて、サングラスでオシャレ!
水遊び大好き!
その甲斐あってか、サラちゃんは去年の秋〜今年の春に素晴らしい成績を修めました。
去年の秋に愛知と新潟の単独展で好成績を修め終わった頃、長谷川氏から或る日唐突に
渡英のお話があったのです。
あまりに突然な、そして夢のようなこのオファーに、暫く言葉もなかったそうです。
奥様に相談したら「もう、その気になってるでしょ?」なんて、心の底を見透かされた
返事が返ってきたとか・・・
こうしてJKCを制したサラちゃんの次なる目標は、なんと本場イギリスへ乗り込み
精鋭達とショーで競い合う事となったのでした。
ちょっとおすまし。格好いいでしょ?
どうです?すてきな立ち姿。
以前に京都ラブラドールレトリバークラブで開催した単独展にジャッジとしてお招きした
英国のショーン・ウイリアム氏のご協力で、とうとう2005年8月に渡英!
そして先日無事に英国でのショー・デビューを果たしたのです。
私にファーストラブをお譲り下さった長谷川氏ですが、いつも肝いりの子犬は
損得抜きで信頼しているブレーンにお譲り下さいます。
そして親身になって、その後のアドバイスや指導に当たって下さいます。
私も長谷川氏のお陰で、一流のラブと出会い、ラブ人生を始めた一人なのです。
今回は「英国でデビューし、1STを一度でも獲得してから、良い交配相手を見つけて
帰国させる・・」という大きな期待が、サラちゃんに掛かったのです。
長年ラブのブリーダーとして第一線で活躍しながらも、ラブに対して熱い情熱を持って
おられる長谷川氏の夢と期待、オーナーである大槻さんの愛情、そして今回快く
サポートして下さっているショーンさんのご厚意を一身に背負ったサラちゃんですが、
とうとう英国でデビュー戦に出場しました。
そしてその結果と言えば・・・以下を読み進んでからの、お楽しみ!!
この栄えある渡英を果たした「我らが誇り!サラちゃん」のアルバムと、先日英国での
デビュー戦の結果を、レポート致しましたのでご覧下さい。
デビュー戦でもお世話になり、滞在中のボーディングを引き受け、サラちゃんの
キャンペーンをして下さっているショーンさんからのお手紙です。
SARA has had a very good weekend!
Saturday, STAFFORD OPEN SHOW 17 Labradors...BEST OF BREED
Sunday, GUNDOG OF WALES CHAMPIONSHIP SHOW 223 labradors, 1st OPEN BITCH
class beating 7 English Show Champions and Res CC !
results available at www.fossedata.co.uk
GREAT START FOR SARA , i will try to send some photographs later in the week.
サラはとても素晴らしい週末を過ごしました。
土曜日に開催された「スタッフォード・オープンショー」に於いては、17頭のラブラドールの
出陳がありましたが、その中で「ベスト・オブ・ブリード」を獲得しました。
そして次の日、日曜日の「ウェールズ・ガンドッグ・スベシャリティショー」に於いては
223頭の出陳があり、オープンクラスで第一席を獲得したのです。
このクラスでは、7頭の英国チャンピオンを抜き、更にリザーブCCまで獲得したのです。
このショーの詳しい結果は、www.fossedata.co.ukで見て頂けます。
素晴らしいスタートを切ったサラでした。
THIS IS SARAs FIRST SHOW REPORT FROM ENGLAND, THE JUDGE WAS ANNE JOHNSON.
Open (5)
1st Williamson’s JKC Ch. Bloom of Trackerhouse
以下は当日ジャッジをされたアン・ジョンソン女史のレポートです。
This yellow bitch showed herself off throughout the class. Although not
immediately striking I could not fault her in any way. A feminine head, good
eye, and used her ears and expression to full advantage. Superb level
topline with well set otter tail flowing from the back. Good spring of rib,
correct double coat. Beautifully balanced, well toned, moved true and with
drive, covering the floor fluently. Not overdone in any way. I understand
this is her first show in this country: I look forward to watching her
progress. An easy decision for BOB.
このイエローの雌は、最初からクラスの中で目立っていました。
ただ、それほど際だって目立っていた訳ではなかったのですが
私は、どうしても彼女を無視することが出来なかったのです。
その女らしい頭部、良い目、そして彼女の可愛い耳とその表情で
彼女は自分の魅力を最大限にアピールしていました。
すばらしく水平な背線、なだらかに繋がる定位置のオッターテイル。
良い肋骨を持ち、そして非の打ち所がないダブルコート。
美しいバランス、良い雰囲気、正しく動き、やる気があり、リンクを華麗に動く。
しかし、オーバーな表現ではない・・・など・・。
私は、今日が彼女のデビュー戦だと言うことが分かっていたので、
これからの彼女の更なる向上を、とても楽しみにしています。
・・こうしてBOBは簡単に決定したのです。
英国でのデビューを果たし、
RCC獲得の記念写真です。
以上のように、サラちゃんの英国デビュー第一戦は「一回でも1stを獲得する・・」どころか、
なんと初戦で連日出場し、一日目はBOB、そして二日目に至っては
7頭の英国チャンピオンを抜いて、リザーブCCまで獲得したのです。
大槻さんは勿論、長谷川氏を始め私達にも大きな喜びを与えてくれました。
ラブラドールの本場であり、私も毎年観戦に行きますが、
本当に英国のラブ達にはラブの本質をその都度思い出させる程の魅力があります。
その中で素晴らしい成績でデビューを果たしたサラちゃんの今後に大いに期待しています。