散る・・
散る・・
さくら・・
さくら・・
さくら・・
さくら・・
さくら・・
去年は夏が終わってもなかなか涼しくならず、紅葉も綺麗に色づかないと言われていたら
12月になって突然の大寒波。
長期予報ではずっと暖冬だと言っていたのに、この寒波の襲来後は舌の根も乾かぬ間に
あっさりと寒冬という予報に変わってしまいました。
もう充分に寒さに震えていたので、今更人から「寒冬になりそうだ」と言って
貰わなくても、しっかり実感している今日この頃です。
それにしても、この「寒冬」という言葉、聞き慣れませんね。
「暖冬」というのは耳慣れていましたが、その反対語が「寒冬」って言うなんて、実は
初めて知りました。今パソコンを打っていても、この熟語は変換で出てきませんでしたよ。
・ ・と言うわけで、この冬は大寒波に見舞われ、大雪になった地方も多いのですが
皆さんお元気でお過ごしでしょうか?
今回のラブニュースは、少し私事を書きたいと思いますが、宜しくお付き合い下さい。
さる11月29日、我が家のアイドル、ゴールデンレトリバーのさくらが逝きました。
死因は「リンパ腫」、丁度12歳半でした。
JKCでは15歳を迎えたワンちゃんを、長寿で表彰して下さるらしいので、本人(本犬?)
は、それを楽しみに頑張っていたのですが、突然の発病であっけなく逝ってしまいました。
さくらは大変利口な子で、利口だと言うことは反面扱いにくい部分もありました。
私にとっては、久しぶりに飼った子犬でしたので知識不足のため、今から思うと
色々と間違った叱り方をしていたことを、後日いつも反省したものでした。さくらは、
言葉や雰囲気を敏感に察知して、いつも何をすべきか分かっています。
同居のおばあちゃんが夜中にトイレに行った際、ベッドのそばで転んだときも
すぐに駆けつけ、朝まで傍で付き添っていたのは、さくらでした。
花梨が子犬を産み、遊び回るようになった頃にオモチャを与えていたのですが
自分のオモチャだけは貸したくないので、ソファーの上のクッションの下に上手に
隠して、見つからないようにしていた時は驚きました。
結構キツイ子でしたが、その反面では子犬が大好きで、子育てが苦手な花梨に代わって
いつも子守をしていました。
その気になって子犬のお守りをするうちに、お乳が出てきたのにも驚かされました。
そしてまた、さくらは私がJKCのドッグショーに初めて出陳した子です。
数えてみると、すでに12年前のことになります。
今から思えば、あの頃(12年前)は何一つ分からず、ショーエントリーしていました。
技術もないのに、自分でハンドリングをして、当時大変な激戦だったゴールデンの中に
ド素人が混じって、勝手にショーを楽しんでいたのです(思い出すと恥ずかしいっ・・!)
勿論勝てませんでしたが、ショー会場へ行って一番有難かったことは、色々な意味で
目が肥えると言うことです。
こうして素人の私が、何も分からないままドッグショーの世界に飛び込み、そして色々なことを
勉強し、今に至った大切なきっかけを作ってくれたワンなのです。
我が家では、10月の4日に英国バルライオン犬舎から「ロータス」という子犬が来てくれたの
ですが、その子が指の間に棘を刺してしまい、獣医さんで診て貰った頃ですから
丁度10月の25日頃から少しずつ食欲が落ちてきました。
(ロータスについては、この後改めてご紹介致しますね)
ご存じのようにレトリバーたちは、とても食いしん坊なので、食欲が健康のバロメーターと言っ
ても過言ではありません。
この子達が食べないとなると、何かあるのです。
ロータスに続いて早速さくらを病院へ連れて行くと、獣医さんは即座にリンパ腺を触って
「腫れているので、癌かも・・?」と言う診断でした。
そう言われて触ってみると、首の付け根や脇の下、太ももの付け根などにあるリンパ腺が
腫れて触れます。
早速その場で、細胞採取をして貰いました。
検査の結果は1週間くらいで出ましたが、やはり「リンパ腫」でした。
この手の病気で愛犬を亡くされた方も多いと思いますが、獣医さんに言わせると「うちに来るゴ
ールデンの半分近くがこの病気」だとか・・
去年亡くなったラブラドールの花梨は、同じ癌でも脊椎にできた癌でしたので、抗ガン剤の効果
は期待できなかったのですが、このリンパ腫は癌の中でも抗ガン剤の効果が期待できるらしく、
ワンクールだけ抗ガン剤治療を始めることにしました。
一週間に一度、注射と3日間のお薬を貰って、それを8週間でワンクールです。
最初の注射は効果てきめんで、すぐに食欲も戻りましたが、やはり年齢的なものなのか
それとも癌が可成り進んでいたのかは分かりませんが、その後は又だんだんと食欲が落ちてしまいました。
抗ガン剤の副作用として、一番気になったのは貧血でした。
花梨も直接の死因は貧血だったと思います。貧血になったときの為にダイアナを輸血用に
使うことにして、血液のクロスマッチも行い備えていましたが、最後はやはり輸血もせず、
自然に逝かせる事になりました。
結局、おかしいな?と気付いた発見から約1ヶ月でした。
最後に寝込んだのは、たった2日でしたので、あまり手間も掛けない子でした。
亡くなる一週間前などは、ダイアナやロータスと一緒にドッグランで遊びました。
お散歩はフラフラになりながらも、最後の2日以外は行きましたが、普段28キロあった
体重はたった一ヶ月で20キロまで落ちていました。
癌にも色々な種類があって、一概には言えないのですが、レトリバー種は大変癌に罹りやすい犬
種らしいです。
さくらは高齢でしたが、早期発見ならまだ頑張れる場合もあると思います。
7歳を超えた頃から、一年に一度は健康診断を受けたら良いかと思います。
また家庭では、毎日ワンちゃんの全身に触ってあげるようにしましょう。
これは獣医さんからも、そしてお知り合いのハンドラーさんからもアドバイスされたことです。
一日一回、素手でワンちゃんの全身をくまなく触ることによって、癌だけでなく
色々な異常を発見できる手がかりが得られます。
少し腫れているとか、毛が抜けているとか、痛がるとか、様々なサインを得ることが出来ます。
もう少し踏み込むと、私が今凝っている「整膚」というマッサージがあるのですが、これも結構ワ
ンちゃんに良いようです。
全身のツボの皮膚をつまんで引っ張るのですが、うちのワンはこのマッサージが好きです。
去年の6月に訪問したバルライオン犬舎のワンちゃん達にも試してみましたが
皆気持ち良さそうにしていたので、万国共通なのだと思いました。
一昨年の10月に亡くなった花梨の場合は、脊椎の中に出来た癌でしたから、表面では分からず
、レントゲンでも発見できなかったのですが、このマッサージをしていて、丁度脊椎あたりで反
応しました。
その頃は、レントゲンでも発見出来なくて、原因不明状態だったのですが、私はこれで
このあたりに何らかの原因があると分かりました。
その後、CTを受けてみて癌を発見しましたが、皮膚を引っ張るだけで本来もっともっと
深い場所にあるはずの癌が分かったのです。
整膚については別途アップしますのでご覧の上、お暇なときや、テレビを見ながらでも一度
マッサージしてあげて下さい。
勿論本来は病気発見の手段ではありませんが、このマッサージをしてあげることにより
元気な子でもストレス解消や、凝りの解消(犬も肩凝りをすれば・・ですが)になります。
丁度お灸やエステなど、人間のマッサージと同じと考えて下さい。
「さくら」についてお話ししようと思いながら、結局全部は書ききれませんでした・・
お友達が撮ってくれた写真も含めて、さくらの思い出一杯のお気に入り写真を
載せましたので、一緒に見てやって下さい。
そして皆さんのワンちゃん達の長寿と幸福、そして健康を祈りながらペンを置きます。
番外編
一昨年の夏