ラブラドール・レトリバー 品種基準(1986年改訂)
(ザ・ケンネルクラブの好意ある許可により転載)
「総合外見」 |
力強い体格、短胴、たいへん活発、横に広い頭蓋、胸から肋骨にかけては横に広く、且つ深い。また横に広く強靱な腰部と後ろ四半部 |
「特徴」 |
いつも上機嫌、たいへん機敏、優れた嗅覚、穏やかな鳴き方、水を好む。順応性があり、献身的な友となりうる |
「気質」 |
知能が高い。鋭敏で従順。人に喜んで貰おうと一生懸命になる。優しい性格、攻撃性や過度の内気性はかけらもない |
「頭部及び頭蓋骨」 |
横に広い頭蓋で、くっきりとした「ストップ」、頬に肉の付いていないはっきりとした顔立ち。顎は中くらいの長さで強力、しかし攻撃的ではない。鼻は広く、鼻孔はよく発達している。 |
「目」 |
中くらいの大きさ。高い知能と穏やかな性格をよく表し、色は茶か栗色。 |
「耳」 |
大きくなく、重くもない。頭に接近して垂れ下がっている。どちらかというと頭の後ろの方に付いている。 |
「口」 |
顎と歯は強く、完璧で典型的なフルセットのシザーバイト。上歯と下歯が接近して重なり、顎に対して直角になる。 |
「頸部」 |
すっきりとして力強く、かっちりとした肩に繋がっている。 |
「前四半部」 |
肩は長く、傾斜している。前肢は骨がしっかりしていて、正面から見ても側面から見て肘から下は真っ直ぐである。 |
「ボディ」 |
胸は幅、深さ共に程よく、樽のような形で弾性のある肋骨。水平な背線。腰は広く、短くて力強い。 |
「後四半部」 |
良く発達し、尾に向かって傾斜しておらず、程よく曲がったステイフル。飛節は適切に下りている。カウホックは非常に好ましくない。 |
「足」 |
丸く、コンパクトでアーチ形になったつま先、良く発達したパッド。 |
「尾」 |
根本に向かってとても太く、先に向かってだんだん細くなっている。中ぐらいの 長さで飾り毛はない。しかし密集した短く太いコートで厚く覆われているので、 このような円筒状の外見からカワウソの尾(オッターテール)と言われている。 巻きあがっていてはいけない。 |
「コート」 |
短く密集しておりうねりや飾り毛はない。かなり堅い手触りで、アンダーコート は防水性に富んでいる。 |
「色」 |
漆黒、黄色、レバー色もしくはチョコレート色。黄色は薄いクリーム色からきつね色まで幅広い。胸の小さい白斑は許される。 |
「サイズ」 |
理想的な高さは雄56−57cm、雌55−56cm。 |
「規格外」 |
上記の点からの逸脱は規格外と見なされる。 |
「特記」 |
雄は2つのはっきりとした睾丸が陰嚢に完全におりていないといけない。 |