バルライオン犬舎を訪ねて  

バルライオン犬舎から見た風景
とてもよい子だったTrooper
おめでた中のDooneちゃん
リンダのお兄ちゃんPilgrim
リンダのお母さんTory
サウジーさんのガンドッグWindy
私のお気に入りstorm
Dooneの娘Jane
番外編
リンダのお父さんLougin Loomis(ショー会場にて)
ブースゲート犬舎永遠のアイドル
(と私が思っている?)ブルーノ
       (ナイチンゲール家にて)
ブースゲート犬舎のスターDora
(ナイチンゲール家にて)
9ヶ月になった可愛いリンダです(カメラ目線になっている?!)

先月英国で開催されたLRCの単独展観戦の為、渡英した際にバルライオン犬舎を

お訪ねしました。以前より交流のあったクルークご夫妻から、お誘いを頂き

単独展会場で合流の後、そのままノース・ウェールズにあるご自宅までご一緒致しました.。

 私の「ファースト・ラブ」としてご紹介しています「花梨」は、ご存じの通り

バルライオン・ブラック・アンド・タンの直子でした。

長谷川さんからお譲り頂いた、私の大切な「ファースト・ラブ」は、ダイアナという

素晴らしい2世を私に残してくれました。

 ジョン・クルーク氏を99年に開催したラブラドール単独展にジャッジとして

お招きした際、京都案内などをさせて頂き、色々とお話しする機会がありました。

その中で花梨の話が出て、「どうして貴方がブラックアンドタンの娘を持っているのです

?!孫娘の間違いでしょう?」と少々困惑気味にお尋ねになり、返答に困ったことが思い

されます。

 あれから早や6年半が過ぎ、今は大変良いお付き合いをさせて頂いております。

今回も「イギリスに来るのなら、是非うちで滞在して下さい」と温かなお誘いを受け

張り切って行って参りました。

 バルライオンは私にとって原点とも言うべきラブラドールです。

今は亡き花梨は、ご紹介しているとおり素晴らしい気質のラブラドールでした。

親バカのようですが、あれだけのキャラクターのラブは、なかなか出会えないと思います。

この花梨が逝った時にも、ご夫婦からリンダという仔犬をお譲り頂きました。

こうして何年もお付き合いをして、ようやく信頼関係が築けた事を嬉しく思っています。

ラッキーにも訪問する事が出来た、バルライオン犬舎のワンちゃん達をご紹介致します。

 ショー会場から車で2時間位走り、ノース・ウェールズにあるご自宅に到着致しました

古い石造りの立派なお宅で一休み。

家の中には、3頭のワンちゃんがいました。

でも皆静かで穏やかな気性ですので、決して暴れたりしませんでした。

お客様である私を、歓迎して擦り寄ってきましたが、皆とてもお利口さんです。

その日はショーとドライブで疲れていたので、ゆっくり休んだ後、ジョンさん手作りの

ディナーを頂き、休ませて頂きました。

 次の日、朝からジョンさんと一緒にワンちゃん達の日課をこなしました。

お宅の周りは広い丘陵地帯。順番に犬舎から出されたワンちゃん達と敷地内をお散歩です

皆のびのびとお散歩を楽しんでいます。

6月でも肌寒い朝でしたが、この気候がラブラドールには理想的なのでしょう。

素晴らしい環境を羨ましく思いました。

奥様のサウジーさんは、「結婚して初めて来た時は、妖精のお家に来たかと思った。

ここでは時がゆっくりと流れているのです」と仰っていました。

お散歩の後、一頭ずつ出して紹介して下さいました。

かなり大きめのワンちゃん達だと思いましたが、どの子も堅くて良い体質です。

お家の中に戻り、今までのバルライオン犬舎のアルバムを見せて頂きました。

「これが私たちの基礎になったラブラドール」と、これまでの歴史を語って頂きましたが

その一本筋の通ったブリーディングに驚かされました。

全て覚えておられるだけでなく、その血統を考え抜いたブリーディングをしておられます

これは同じくお友達のブースゲート犬舎のナイチンゲールご夫妻にも共通する事ですが

血統を貫くというか(上手く表現出来ませんが)全て記憶して、その上で次のブリーディ

グを隅々まで考えておられます。

お話を聞きながら、私も基礎に戻って一から自分の理想とするラブラドールを

地道に作っていこうと思いました。

私は小さな犬舎ですので、これからも限られたブリーディングしか出来ませんが、

真面目にゆっくりとブリーディングをし、良いラブを作ろうと決意新たにしたのです。

そして「私たちの自慢は、この気性です」と仰った通り、どの子も皆穏やかだった事も

バルリオン犬舎の素晴らしさを表していました。

ラブラドールは本来素晴らしい犬種ですが、大型犬である為、扱いにくい気質の場合は

大変苦労させられます。

また純血種の宿命とも言うべき悪い遺伝もあります。

ラブラドール達が真に幸福になる為には、健康で、良い性格で、そして素晴らしい犬質で

ある事が理想だと思います。

この3点は、どんな犬種にも共通するとは思いますが、犬質を追求する余り、ついつい忘れ

がちになりやすい点でもあると思います。

 「初心に返り、明日を思って希望が持てた」そんな素晴らしい経験をさせて頂きました。